IBM / PCキーボード (PC/XT83key)
1981年、IBM が初代 PC として発売したパーソナルコンピュータに付属していたキーボード。後継の PC/XT にも付属していたそうで、PC/XT 83key と呼ばりたりも。
2020年時点で40年近く前に販売された製品のわけですが、筐体が黄ばむこともなく、キーも軽快に打鍵できます。昨今のコスト優先のキーボードとは別世界の存在で、ゴム足にコルクついてたりますし、打鍵感だけなら同じバックリングスプリング方式の SpaceSaver84key より爽快とさえ思います。
ただいかんせん、現行のPCでは動作させることができないので、どれだけ良い打鍵感だろうと、実用品としての使い道はありません。。あと、配列も凄いよね。しかも、3kg近くの重量級。家が広ければ書斎などに飾っておきたいという、まさに実用品ではなく骨董品とか芸術作品とか、そんな存在です。
筐体にモデル名とかパーツナンバーとか書いたラベルがないのも、「俺か、俺以外か。」みたいな唯一無二感があってカッコイイですね。
IBM / SpaceSaver 84key (1395217)
今のところ、生涯最愛のキーボード。
打鍵感はもちろん、キー配列や打鍵音、材質などなど、どこをとっても最高峰。バックリンクスプリングの打鍵感は、心地よすぎて、意味なくキーを叩いていたくなるほどで。こちらのキーボード、1984年製ですけど、筐体がひび割れたりすることもなく、黄ばみすらしないという質の良さ。
欠点を上げるとするなら、当然ながら接続がPS/2端子なので、USB変換器をかまさないと昨今のPCでは使えないといったぐらいでしょうか。しかも、USB変換器によっては、動作しませんし。。。あと、2kgオーバーと、ちょっと重い。そして、オフィスなんぞで叩こうものなら、騒音でクレームがくるレベルに打鍵音が大きい。
とはいえ、家で同居人などともソーシャルディスタンスを保って使用する分には、とにかく最高です。
スイッチの構造にスプリングを利用しており、これが折り曲がって打鍵感を得られております。スイッチ自体はメンブレン式。
キーボード自体にウン万円のコストが掛けられた古き良き時代の遺産ですね。